2016年5月8日

フォースウォーンの女王1


リーチの地をノルドに奪われた後、スカイリムの山岳の人目のつかぬ奥地で、細々とながらも恐れるものもない繁栄を享受しているフォースウォーンの部族があった。


部族の構成員は女性が圧倒的多数を占めており、少数の男性に権力が集中し争いを招いてきた教訓からか、伝統的に女性優位で男性の地位は非常に低く扱われていた。
無論人間である以上、男女が交わり子を成すことは同様であるが、たとえ女王を懐妊させた男性であれ、その後は女王からも子供からも引き離されて王族ではなく一般人として扱われる。

部族の女たちにとって尊敬し崇拝するに値する男は、かつてフォースウォーンを率いてノルドを退け帝国にすら立ち向かったという伝説の英雄、「赤鷲」のみであり、この一族は代々その赤鷲の墓所を守って暮らしてきたのだった。