2014年4月27日

エリシフ4


エリシフは繰り返される肉体の交わりの誘惑についに屈し、かつて夫である上級王トリグと永遠の愛を誓い口付けを交わしたその唇を、仮面の男の陰茎に捧げてしまった。


キスを終えて離れてゆくエリシフの唇。勃ち上がり反り返った肉茎からから滲み溢れていた粘液が一瞬、名残を惜しむかの様に透明な糸を引く。

- これで…私の全てはこの方のもの…


2014年4月19日

キナレス聖堂


ホワイトランのキナレス聖堂。
内乱が終息したとはいえ、ストームクロークの残党との小競り合いやモンスターの襲撃は日常茶飯事の中、聖堂の司祭達は貴重な癒やし手として、日々、怪我人の治療にあたっていた。


そのキナレス聖堂の中心人物は女司祭のダニカ・ピュア・スプリングス。
ギルダーグリーンの復活を願った彼女の依頼により、ドヴァキンはかつて、危険なスプリガン達をかいくぐり古木エルダーグリームの樹液を持ち帰ったことがあった。

そして今日、体内にふつふつと沸き起こる生殖欲求を持て余したドヴァキンは、食事の献立を選ぶがごとき気安さで、かねてより目をつけていた女司祭を襲うことを決めたのだった。
夜半まで身を潜め、キナレスの司祭が看護する怪我人たちが寝息を立て始めた頃、スルリと音もなく聖堂の中に忍び入ってゆく。


2014年4月15日

エリシフ3


人々が寝静まった深夜、ブルーパレスの玉座の間にて、二人の女が対峙していた。
ひとりは亡き上級王トリグの未亡人にして見目麗しきソリチュードの女首長、エリシフ。
今ひとりは歴戦の従士にして色香漂う人妻のブライリング。

玉座の前に立ち上がりブライリングを見下ろしたエリシフは、耐えかねた様に白い喉を震わせて叫んでいた。


「ブライリング、今日という今日ははっきり言わせてもらいます!」


2014年4月12日

ブライリング2


ソリチュードの従士ブライリングは、近頃すっかり印象が変わったとブルーパレス城内で噂されていた。
毛皮を配した衣服を隙なく着込んでいた以前とはうって変わって、熟れて張り詰めた肉体を見せ付けるかの様に露出度の高い黒の衣装。その上に、ブライリングのトレードマークであり富貴の象徴とも言える豪奢な毛皮をまとった姿は何ともエロチックで、あからさまな牝の香りを匂い立たせていた。


そんなブライリングの夫、イルンスカーは、果報者と言われ冷やかされることが多くなった。決して悪い気はしない。妻の変化は快いものであった。
そしてイルンスカーは、その変化の理由が何なのか、そもそもその変化に理由があることにすら、全く思いの及ばない男だった。