2014年11月25日

エリアナ2 ストームクロークの報奨


志願兵としてストームクロークに参加したエリアナは、優れた剣技と美貌により、入隊当初より注目を集めていた。
故郷を離れて転戦するストームクローク兵たちにとって、最も価値ある報奨とは食料と女。理想のもとに戦う男たちの現実的な欲望を満たすことが、士気を高める早道だった。
そのためストームクロークの部隊では、目覚しい戦功を挙げた者に女性兵を抱かせるという「報奨制度」が一般的になっていた。エリアナの存在は部隊の士気を大いに高め、彼女の身体を貪る権利を得ることを夢見て、男たちは戦功を挙げようと危険を顧みず戦うのだった。


だが自ら幾たびもの勝利に貢献し次々と階級を上げてゆく彼女は、並大抵の手柄では報奨として与えられることはなく、部隊の士気を高めようとする士官たちにとっては、利用価値の高い格好の「餌」だった。