2014年7月20日

黄金の柄のゴルムレイス3


気がついた時、黄金の柄のゴルムレイスは武装した一団と相対していた。自らもいつの間にやら鎧を纏い剣を手にしている。


後方からドヴァキンが追いつき、黒いダガーを手に切り込んでゆく。どうやら自らがドヴァキンに「召喚」され、霊体となって出現したのだと把握する。では今まで温泉に浸かっていた自分はどうしたのか? 召喚されて消えうせてしまったということか。
ぼんやりと思考を働かせながらも、剣戟の中に身を置くことをこそ至上の幸福と信ずるノルドの血が沸騰し、ゴルムレイスの動きが加速する。



右に左に剣を振るい、盾でかわし、襲いくる敵をその剛力でねじ伏せる様に次々と切り伏せてゆく。

とその時、蛇が這い回る様な不快でおぞましい感触が身体にはしった。
思わず自分の身体を目で確かめる。霊体となり燐光を放つ身体には何も触れていない。なのに依然として、いやますます鮮明に感じられる、何者かの手で傍若無人に撫でられ揉まれ、摘まれ弾かれる感覚に、武器を構えたまま身悶えする。

見えない何者かの手は明らかに乳房とその周囲を執拗にまさぐり弄んでいた。



- な、何これ……まさか……

ゴルムレイスは遥か昔に死んでソブンガルデに迎えられ、そこでは彼女もその他の英雄たちも、あたかも生きているかの様な姿を取り戻し暮らしていた。
だがそれはあくまでソブンガルデでのみ許される仮初めの姿だったはずだが、今、ゴルムレイスはその「肉体」を現世のスカイリムに呼び出していた。その状態でドヴァキンのスゥームにより「召喚」されてしまったら、どうなるのか?


その答え。事象から推測。
ゴルムレイス自身の意思と感覚は召喚された霊体に宿っていた。
霊体と切り離された「肉体」は「召喚」された時の場所に留まり、指一本動かすことができない。なおかつ肉体に与えられる触覚のみ、全て霊体のゴルムレイスに送り込まれて来るのだった。


まずいことになったと思いながら、必死でおぞましい感触に耐えて剣を振るう。

- まずはこいつらを片付けてからだ!



ほどなく周囲の敵は全て倒れ、ゴルムレイスはドヴァキンを探して振り返る。

「さあドヴァキン、早く私を送り返せ!」


最後の敵を仕留めてゴルムレイスに向き直ったドヴァキンの表情を見て絶句する。

- ま、まさかこやつ……


戦闘で昂ぶった興奮のまま、ドヴァキンはギラギラとした欲情を滾らせてゴルムレイスに向かって来た。小走りに走りながら器用に装備の留め紐をはずし、黒々とした屈強な裸体を晒して迫ってくる。
再び霊体のゴルムレイスを力づくで屈服させ、性の欲望の贄にしようというのだ。

ゴルムレイスはスゥームを放ちドヴァキンを押しとどめようとした。


が、ドヴァキンが対抗してスゥームを放つとそれを打ち消すどころか飲み込み押し返し、更なる勢いでゴルムレイスの全身を打ちその鎧を吹き飛ばす。



たまらず膝を折りうずくまる女体にドヴァキンが覆いかぶさってゆく。


怪力で振り払おうとするがやはりドヴァキンの力が勝り、両脚を割られ抱えあげられてしまう。つま先が宙に泳ぎ、もはや体勢的に全く力が入らない。


ドヴァキンは霊体のゴルムレイスと視線を合わせ、じっと見つめながらくびれた腰を軽々と持ち上げ、女の体内に秘められた快楽の源泉にいきり立った肉棒を突きつけた。

- ドヴァキン……また…私を犯すのか……

両脚を宙に投げ出した無力な体勢で男の思うままに肉穴として扱われることに、胸の奥に例えようもない甘い痛みを感じながら、ゴルムレイスは女の中心を貫かれるその瞬間を待った。


その時、ゴルムレイスは乳房にこれまでとは違う異物感を覚えた。
それは今この時、おんなの部分に打ち込まれようとしているドヴァキンのものほどの存在感はないものの、まぎれもなく灼熱した男の欲望器官が押し当てられる感触だった。無骨な男の手が、ここにはないゴルムレイスの肉体の豊満な乳肉を鷲掴みにして押さえつけ、その深い谷間へと汚らわしい肉柱が埋め込まれてきた。


- 卑怯…ものめっ…! 動けない女の身体にこのような……!

へらへらと声をかけてきた男たちのだらしない顔を思い出し、悔しさに歯噛みをしたその時、ドヴァキンの肉槍が霊体のゴルムレイスの急所を串刺しにした。



「あぅっ、はっ、あっ、あぁー!」

息つく間もなく身体を上下に揺さぶられ、膣壁の襞が男の肉の凶器で連続して擦りあげられる。
その一方で、胸の谷間からも狼藉者の肉塊がしっとりとした乳肉を押し分けて暴れまわる感覚が伝わってくる。
これまで性体験をほとんど持たず、霊体をドヴァキンに犯されたことが唯一の経験であるゴルムレイスにとって、あまりにもハードな責めであり状況であった。


官能の炎に脳を灼かれて忘我に陥りそうになる。
力づくで女を屈服させて思いのままに自らの快楽のために使用するドヴァキン。女の意識が途絶えたのを見てその肉体に薄汚い欲望を吐き出そうとする温泉の男たち。
ゴルムレイスは自分もまた、男の征服欲を満足させ性的快感を提供するために弄ばれ貪られる女という存在の一人なのだということを、大いなる屈辱と、一抹の安心感とともに思い知っていた。

- ビュッ! ドピュッ、ドクン、ドクン…


不意に熱い飛沫が胸に爆ぜ、生暖かい粘液がどろりと首筋を伝う感触を覚えた。

- えっ、嘘、もう……?

温泉で意識のない彼女の肉体を苛む男が強制パイズリで興奮の極に達し、柔らかな双丘に包まれて精液を発射したのだと知った。すっと潮が引く様に胸から離れていく男の感触。
だがすぐさま再び、男の手が触れ熱く固いものを双乳を使って挟み込まされる。温度と感触から、もうひとりの男が交代して胸を陵辱し始めたのだと察する。



一方で霊体を犯すドヴァキンは、依然として緩急をつけたいやらしい腰使いで悠々とゴルムレイスの胎内を責め苛んでいた。その男根は充実した太さと固さを維持しながら、欲望を吐き出して果てる様な切迫した様相は微塵も見せていない。



このままでは意識の離れた肉体を二人の男に良い様にされたまま、その秘所の純潔までもが薄汚い欲望に踏みにじられてしまうかも知れない。それを想うと、既に霊体の状態で初体験を済ませているとはいえ、肉体の、本当の初めてをドヴァキンに捧げたいと願うゴルムレイスの心は焦燥感に締め付けられた。
もはや一刻も早くドヴァキンを満足させて召喚を終わらせ、肉体へ戻る他はなかった。

「あん、あん、あぁっ! お願い…早く…終わって……!」

声をあげて身体をあずけ、できる限りドヴァキンが快楽を得られる様、男の動きに合わせて膣壁をきゅっと収縮させる。これにドヴァキンが反応した。



猛烈な勢いでスパートがかかり、女の身体がガクガクと激しく上下する。その激しさにひとたまりもなくゴルムレイスは官能の高みへと追い込まれ、忘我の淵を漂おうとした。だがドヴァキンの責めはおかまいなしに続き、たちまちのうちに泥沼の様な性感地獄に引きずり戻される。

「あぅっ、あぁっ、お願い…ドヴァキン、もう…駄目、だから……」


最も深いところで抽送が続けられずんずんと子宮口を突き上げられる。
温泉の二人目の男もフィニッシュが近いのだろう。乳首を親指でつぶす様に弄り回しながら、乱暴に腰を叩き付ける様な衝撃が伝わってくる。

- 酷い…こんな風に私の身体を玩具にして…



史上最も強かったノルドの女が、幾星霜を経て初めて味わう被虐の悦び。
身体を貫き蹂躙する二本の男根に、ゴルムレイスは懇願する様に声を搾り出して許しを乞うた。

「お願い…お願いします…早くイって…イってください…! イって、どうかイってくださいぃっ!」

- ドピュッ! ドプッ! ドックドック…

- ビュッ! ドクッ! ドクンドクン…



まず霊体の子宮口に押し当てられた亀頭から、続いて肉体の豊乳に挟み込まれた肉竿から、マグマの様に熱くドロドロとした男の欲望が迸った。



朦朧とした意識の中、ただその熱さだけは鮮明にゴルムレイスの雌の本能に刻み込まれたのだった。


∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫


「はぁ、気持ち良かったぜ…」

「よし代われ、今度はおまんこを可愛がってやる」



肉体に意識が戻る。夕暮れの温泉の風景が目に入る。とうに水着を脱ぎ捨て、再び勃起した男根を晒した男が仰向けに倒れたゴルムレイスの腰を引き寄せようとしている。

ゴルムレイスは躊躇なく、脇に転がる鋼鉄の戦槌をつかんだ。
そして…。


∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫


倒れた二人の男を地面に転がしたまま、あらためて湯に浸かり身体を洗い清めるゴルムレイス。


「このままではまずいな…。また召喚されるたびに面倒なことになる。一刻も早く、ドヴァキンを見つけなければな」

そして誰にともなく声をあげて宣言する。


「そしてあやつをソブンガルデに連れて行くぞ! この黄金の柄(がら)のゴルムレイスの名にかけて!」

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