2013年10月14日

スヴァナ1


自らがギルドマスターを務める、盗賊ギルドのお膝元であるリフテンの壁内に入ったドヴァキン。
雨に降られて小走りに駆けながら、催してきた欲望をどのように処理するか考える。
あらゆる手管を使い思うがままに欲望を遂げることが可能ではあるものの、今は手間をかけたくない。
吐精を受け止めるのが美しい女であれば誰でも構わなかった。

何人かの女を思い浮かべ、宿舎を営む未亡人ヘルガの元へ向かった。
ヘルガは美の女神ディベラの信奉者であり、密かに複数の男と関係を持ちながら、その見返りとして信者になることを促していた。
色白で豊満なノルド女の身体は実際、布教に大きな効果をあげつつあったが、それは異端の活動でもあり、世に知れてはリフテンに居られなくなる危うさを伴うものであった。

自らの身体を犠牲にし美を分け与えディベラの威光を世に広める…。ヘルガはそんな自己陶酔に浸り、同様の行為を年若い親戚の娘にも勧めてすらいた。
だがその「奉仕活動」の全て
はドヴァキンの知るところとなり、その秘密を守ることと引き換えに、ディベラに捧げたはずのその身体は、信仰心などかけらも持たぬ男の性欲処理に供されるのだった。


ヘルガの宿舎のドアを開けるドヴァキン。
だが入り口のカウンターにはヘルガの姿はなく、ヘルガの年若い従姉妹であるスヴァナが出迎えていた。



 スヴァナは山賊に家族を殺され、孤独となった身を従姉妹であるヘルガの元に寄せていた。
しかしヘルガはそんな弱い立場のスヴァナに対し、ディベラ信仰を広めるため、ヘルガと共にその身体を提供する様にしつこく言い寄っていた。ドヴァキンがヘルガの秘密を押さえて活動できない様にしたのは、スヴァナから相談を受け助けを求められたこともあった。


だが今、ドヴァキンはスヴァナの顔をじっくりと品定めしていた。
ヘルガと従姉妹なだけあり、整った顔立ちをしている。身体の肉付きは物足りないが、若い恥じらいの風情が感じられる。催し高ぶりつつあるドヴァキンの欲望の矛先が向かうに十分な魅力をもった女だった。

- この女に吐精してやろう

スヴァナにとって、全てをあきらめかけた毎日の中で、ドヴァキンがスヴァナの手助けをしてヘルガの暴走を抑えてくれた事実が、わずかながら明るい出来事として心の支えとなっていたのだ。

それを他ならぬドヴァキンに打ち砕かれようとしている。



ドヴァキンは宿舎入り口のカウンターでスヴァナに迫った。

- さて、いつもヘルガに「処理」してもらっているのだが、今日はお前がどれだけ上手に出来るか見てやろう。ああ、そうだ、もしもディベラへの異端の「奉仕活動」が明るみに出てヘルガがこの街を出て行くことになったなら、街の人々は当然、同居している従姉妹も同類と見なすだろうな。

スヴァナは慣れていた。山賊に家族を殺されたあの時から、この世は何もかも自分の思う通りにはゆかず、自分を苦しめるものばかりが存在するl。

けれども、耐えていればきっといつしか過ぎ去る。
あの時の山賊の「悪戯」も、ヘルガの「奉仕活動」の誘いも、そしてこの男の「処理」も。



そしてスヴァナは男に付いて2階へ上がった。


宿舎の共同部屋の奥の個室。ドヴァキンは後ろ手にドアを閉めると、息遣いも荒くスヴァナを見下ろした。
スヴァナは横目で部屋の奥を見ている。

- あ…ベッド…。ここでわたし、されてしまうのかしら…

ドヴァキンの手が乱暴にスヴァナの肩を押し下げ、スヴァナは思わずひざまずいた。レザーの鎧を脱ぎ捨てるドヴァキン。


 

 
 

男はいつでも一方的に高まり、弄び、貫き、汚していく。

男が何を望んでいるのか知りたくもないのに、仕草、目線、昂奮した息遣いで、口での奉仕を求めていると、そうわかってしまう。
スヴァナを汚そうとするその欲望に、唇を、舌を、からませ慰め悦ばせよ、と。
 
 
ドヴァキンが、スヴァナも衣服を脱ぐ様に命じた。

0 件のコメント:

コメントを投稿